Ever Green

F1鈴鹿GPによせて

 一枚の紙切れがあります。
 引きちぎられた大学のノートに『 Ayrton Senna JAPAN 88 』とサインが書かれてあります。
 当時、職場にセナファンの女性がいました。その女性がどうしてもセナとコンタクトを取りたいので英語の手紙を僕に代わりに書いて欲しいと言うのです。『どうせ、相手は英語圏の国の人ではない』と、思い切ってつたない言葉ではありますが、彼女の言いたいことを翻訳して送りました。そうしたら、セナから返事だけでなく、その女性のもとに電話がかかってくるようになりました。
 そして、このサインは、その女性が、マクラーレンHONDAのピットに入れてもらったときに書いてもらったもので、セナとコンタクトが取れたお礼にプレゼントされたのでした。
 1988年鈴鹿といえば、知る人ぞ知る、セナが初めてワールドチャンピオンを決めたレースであり、レース後、セナが鈴鹿のスプーンコーナーで『神を見た』と語ったGPでありました。
 レースでは、スタートのエンジンストールで出遅れたセナが、その後何台も追い抜いてゆき、途中雨が降ったりして、最後にはライバルであるプロストを抜いてチャンピオンを決めたレースでした。
 苦境に立たされたときにも、頑張らなくては、とサインを見ては思うのであります。
by ayrton_7 | 2005-10-07 17:22 | 随想 | Comments(7)
Commented by monmo-manma at 2005-10-07 23:13
ステキなエピソードですね。すごい!!
鈴鹿でレースが始まる、と私の職場でも話題になっていました。
頑張らなくてはと思わせてくれるサイン。
カッコイイです!
Commented by jinsei-rarara at 2005-10-08 08:04
おはようございます。
素敵ですね。1枚の手紙から始まって
複数の人に幸せが舞い降りてきたんですね。
この記事も、同じだと思います。
元気をもらったような気がします。ありがとうございました!
Commented by complex_cat at 2005-10-08 08:20
ayrton_7さんのバンドルに纏わると思われる宝物のようなお話ですね。有り難うございます。
Commented by kunkun1212 at 2005-10-08 12:28
鈴鹿はなんどかコースのそばまで雰囲気を感じに出かけたことあります。
中には入ったことはないのですが、
そばまで行けばラジオが聞こえますから。
なんだかいいお話ですね。
忘れられない。
Commented by tmp-home at 2005-10-08 13:02
今日の鈴鹿、楽しみです。
プロスト、セナの時代のF1は楽しかったです^^深夜までずっと心臓がバクバクしてました。そして・・世代交代のレースが時代をこえてやってきましたね。ん~楽しみです^^
Commented by a_-ooo at 2005-10-08 13:52
私、この鈴鹿のレース行きました。
それにしても素敵なエピソードですね。
ayrtonさんは出会いのキューピットですよ♪
その彼女とHONDAのピットに入れればよかったですね....
だって翻訳したとはいえ気持ちはayrtonさんのモノでしょ?
Commented by tonkotori at 2005-10-13 01:11
私の友達の初めての海外旅行は セナのお墓参りでした・・・