Ever Green

明石海峡の夕暮れ

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Lumix G1

1月9日舞子にて。








写真を眺めたとき、なんらかの違和感を感じる場合がありました。
それが何だろうと思っていたのですが、ある時、それが歪曲の大きさによるものだと気づきました。
直線のものは、直線に写らなければなりません。
ところがレンズを通すと、曲線になってしまいます。
その歪んでいる度合いを歪曲収差と言います。
直線のものを直線に近く表現するほど、歪曲収差が小さいというのです。
最近のコンパクトデジカメは、光学設計では押さえることのできない歪曲収差をプログラムで修正し、見事に直線に近づけています。

このような仕組みに関して、光学設計の中で処理すべきだというデジタル一眼レフのファン達がいますが、実は、ユーザーが気がつかない間に処理されている場合があるのです。

最近、驚いたのは、S5proで撮影したJPEG画像の色収差が無いのに対して、RAWで眺めたときに色収差が確認されたことです。
色収差とは、画像の色のずれのことです。
写真の周辺部を拡大して眺めると、色がずれているのを確認することができます。
S5proは、カメラ内の処理で色収差が見えないように処理しているのです。
このときに利用していたレンズはNIKKOR 14-24mm f2.8でしたが、S5proの発売よりも後に出たレンズなので、S5pro開発段階には既にNIKKOR 14-24mm f2.8のスペックを想定しての処理をあらかじめ入力していたのでしょう。

では、一眼レフカメラ内部で歪曲収差を補正しないのはなぜでしょう?
一眼レフカメラは、ファインダーで見た様子をそのまま写真にすることが原則です。
ファインダーで見た様子はレンズを通して見たものですから、当然、歪んでいます。
歪んだものを修正したら、見た様子とは異なる写真となってしまうのです。
大きく影響を受けるのは、修正する段階でファインダーで見た範囲よりも修正した画像の範囲は若干小さくなるのです。
それでは、ファインダーで見たままを写真にするという一眼レフの原則から離れてしまうことになるのです。

ところが、LUMIX G1は、光学ファインダーを無くしてしまった代わりに、液晶ファインダーに変えたことで、歪曲収差を修正した様子をファインダーに見せながら撮影を可能にしてしまったのです。
つまり、撮影される様子(できるだけ直線を直線と表現し、色のにじみの少ない様子)をファインダーで見ながら撮影を可能にしたカメラなのです。

このような仕組みに対して、一部の一眼レフファンからは、一眼レフと称するのは詐欺ではないか?と批判が出ています。

しかし、レンズ交換式デジタルカメラの分野でパナソニックが大きくマーケットシェアを伸ばしたのは、ユーザーが一票を投じた結果なのです。批判したユーザーの応援しているメーカーが、光学ファインダーの無いレンズ交換式デジカメを販売したときには、どのような反応をするのでしょう?
by ayrton_7 | 2010-01-30 03:57 | G VARIO 14-45 ASPH