Ever Green

現代人への問いかけ(5)

離れたところにある古墳どうしが、相似形であったりします。
この状況は、古墳には設計があることを示しています。

ある古墳の規模が、他の古墳の2倍や6倍といった整数倍であったりします。
この状況は、古墳には現代で言えば1メートルというような、基準となるモノサシがあることを示しています。

考古学は、想像で語られる部分が多い(失礼な表現かもしれません、ごめんなさい)のに対して、これらの事柄が語りかけてくる内容は、かなり確かな意味を持っているのです。

私が中学生の頃、古墳の設計と使用尺度に関して、研究者ごとに説があるというほど、様々な考えがありました。
by ayrton_7 | 2006-01-12 13:38 | 随想 | Comments(4)
Commented by kym at 2006-01-12 15:32 x
五色塚古墳は調査されるずっと昔(1960年代)私の遊び場でした。深い木々に覆われて暗く湿っていましたが石積は今と違い黒い丸石だったように思います。その配置に特徴があり同心円上に2 m弱間隔で20㎝位の石が規則的に埋まっていてその他の石は15㎝位。そのような規則性をもった同心円は高さ方向に1.5 m弱間隔にあり、その間は15㎝位の黒い丸石が崩れるように転がっていたり埋まっていたりしていました。何の為なのか小学校の先生に聞くと当時の工人の工区かもしれないねと聞き、なるほどと感じ入った事をぼんやりと思い出します。私が見たのは後円の西側中段の一部だけですが、今から40年近く前の子供時代のスケール感と記憶を辿っての話です。この記憶は幻かもしれませんが。
Commented by ayrton_7 at 2006-01-12 16:21
kymさん
葺石を施工する際に、作業分担の意味合いなのか、区画がなされている場合が見受けられます。kymさんがご覧になった石も、そのような意味合いがあったかもしれません。
現在、後円部の中段ならびに上段は、本来の墳丘を覆い被せるようにコンクリートと新たに調達した葺石が置くような形で復元されていますので、残念ながら、kymさんが見たような古代人の施工状況を確認することができません。

古墳全体が写っている写真で、前方部が黒く見えるのは、前方部側だけ古墳時代の葺石が見えるような状態で復元しているからです。このような工法で復元するのに時間と費用が要したため、後円部側は異なる工法で復元がなされました。
Commented by kinue-0u0 at 2006-01-12 23:06
古墳シリーズおもしろいですね~。
太古のことに空想を巡らせる。楽しいですよね。
こんなにきれいな状態の古墳ってめったに見られないです。
再現した方もすごい!興味深い写真をありがとうございました★
Commented by KouseiUfufu at 2006-01-13 16:09
古墳なんて日頃あまりしっかりと見る機会がないので、今回はじっくり
と記事を見させていただきました。
再現した人も凄いですが、昔のこれを作った人も凄いですね。
エジプトのピラミッドに通じる精神でしょうね。