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NIKON D700 フォーカシングスクリーン情報

一眼レフカメラを手動で焦点を合わせるとき、スクリーンに合わせたい部分がくっきり写るようにします。
ところが、現在の多くの一眼レフカメラは自動焦点で撮影することを前提に作られているために、手動では焦点を合わせづらくなっています。
具体的に言うと、焦点の合っていない部分までクッキリと見えてしまうので、その差が分かりづらいのです。

ならばピントの合わせやすいスクリーンに交換すれば良いのですが、D700には交換スクリーンが用意されていません。
さかのぼればS5proの時も用意されていませんでした。
ところでS5proは富士フイルムの一眼レフですが、ボディはNIKON D200のボディそのもです。
したがって特定の機種を除いてニコンはスクリーンを交換しない方針なのです。
そこでD700のスクリーンを取り出して、ニコンの純正品ではないもののピントを合わせに定評のあるスクリーンと交換することを試みました。

用意したのは、EOS 5Dのf2.8よりも明るいレンズ用スクリーンEe-sと谷山氏の開発したtalbergスクリーンです。
交換するときの一番の問題は、スクリーンのサイズが同じか否かということです。
サイズが大きすぎると削ったり、小さすぎると足したりして調整しないと駄目なのです。
幸運というべきか、なんと5DのスクリーンはD700とほとんど同じ大きさでした。
前後方向は全く同じサイズなのですが、横方向については5Dのものがミリ以下の単位ですが足りません。
したがってスクリーンの周りに取り付けようの出っ張りがあるのですが、前後にあるものは削り落とし、左右両側のものについてはスクリーンを固定用に必要になるので削り落とさないようにします。
もう一つのスクリーンであるtalbergは、CONTAX のカメラAX用のもので両サイドが短いので調整用の金具(谷山氏が調整用に付属してくれたもの)を取り付ける必要がありました。
5Dのスクリーンとtalbergを比較してみたのですが、後者の方がピントを合わせやすいのでtalbergを装着することにしました。

次の問題は、それで実際にピントが合った写真が撮れるかということです。
実際にピントを合わせてみて撮影し、撮影結果をチェックします。
すると、全ての写真が前ピンになっていました。
つまり、焦点を合わせようした箇所よりも前にピントが行っているのです。
そこで、スクリーンと本体の間にある銅製のスペーサーを取り除きました。
純正の器具を取り除くのは気が引かれましたが、ピントを合わせるために仕方がありません。
結果、新聞紙の小さな文字一つ一つに正確にピントが合わせられるようになりました。
これは快適ですよ。

ただし工作に自信が無い方はお勧めしません。
それとtalbergスクリーンはf1.4よりも明るいレンズに適しています。
それよりも暗いレンズだと手動でピントを合わせにくくなります。
スクリーンは、ちょっとしたことで傷がつきます。
作業を行うことで埃が入ることもあります。
試みられる方は、自己責任のもと作業を行って下さいね。
by ayrton_7 | 2008-10-21 13:41 | 随想